みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。
電子申告の利用状況が国税庁から発表されました。それによりますと平成30年度の電子申告の利用率は税目ごとに
①所得税
57.9%(前年比+3.4%)
②法人税
84.3%(前年比+4.3%)
となっております。電子申告の利用率とは全体の申告数のうちの電子申告の占める割合です。現在所得税・法人税の申告の方法としては書面の提出によるものと電子申告によるものがあります。10年前である平成21年度の電子申告利用率は所得税が39.7%、法人税が48.9%ですからまだ10年前は書面の提出の方が多かったことになります。
私は平成21年にはこの業界におりまして確かにそれ以前は申告書を紙で提出していたのをよく覚えております。この紙で提出するのがまあ手間のかかること。本当に大変でした。私がいた事務所では税務署等から送られてくる用紙に申告書を印刷して(手差し印刷です)いたのですがこの用紙がとにかく印刷しずらいものでした。印刷はできるのですが排出口で蛇腹状になって出てきてしまうんですね。必要枚数しか送付されてきませんからそうなった時は大変です。重いもので重しをして(要するにアイロンですね)伸ばして何とか提出までこぎつけたものです。その他にも手差しですからうまくプリンターに用紙が入っていかず数字がずれるなどということもよくありました。
こういった数々のトラブルも今となってはいい思い出?ですがとにかく大変でした。これから申告書を作成するというときは気持ちが重くなったものです。
私は独立して以降は所得税・法人税のすべての申告を電子申告でさせていただいております。ですから先ほどのような苦労が無く本当に助かっています。
電子申告の利用率に関するニュースを拝見しながらふと昔を思い出した次第です。