時代は変わりました

みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。

と、いきなりの看板倒れです。。。

執筆を休止してからほぼ1年を経過してしまいました(申し訳ありません。。。)。
今日からまた再開しますのでまたお付き合いください。

この1年の間に時代は大きく変わったのです。
もちろん変わった大きな要因としては新型コロナが挙げられるかと思いますが、実はもっと重要なことが起きていました。

それは地の時代から風の時代へと変わったことです。
詳細はここでは省きますが大まかに申しますと星の配置が約200年ぶりに変わって新しい時代、風の時代へ突入したというのです。

時代が変わって何が変わるのか。
組織から個へ、これがキーワードです。

社会全体がそれまで組織を前提としたあり方から個を前提としたあり方へと変わります。

組織に属して仕事をする、これが今までのスタンダードだとするとこれからは一人一人が独立した立場でそれを行う。

実はそれに近しい内容を以前当欄で申し上げておりました。その当時は昨年のある時期に時代が大きく変わるということは全く存じ上げておりませんでしたので偶然ではあったのですが、自分なりに何かを感じていたのかもしれません。

組織を前提としないということは極論をするとリーダーも不要だという理屈になります。実は昨年リーダーはどうあるべきか、という問いを投げかけられたことがありました。その際にうまく答えられなかったのですが、答えらえなくて当然だったのです。自分はどこかの組織のリーダーになるつもりはないし時代もリーダーを必ずしも必要としていない。そんな時代を少なからず感じ取っていた自分にとってリーダーとは何か、を明確にイメージできるはずもない、ということが後になってわかったのです。

個人間でその時に必要なパートナーの力を借りて業務を遂行する、これがこれからの時代のイメージかなと自分なりに思っています。だからパートナー間では全くのフラットな関係ですのでリーダーシップという概念自体が不要なものとなるはずです。

いい時代ですね。誰が上でも下でもない、みんなにとって居心地のいい世界です。

と言いながら現実にはなかなかそうはいかないんでしょうね。組織が必要な場面、分野はこれからも存在するでしょうし、その中で全くのフラットな関係というのも難しいと思います。だからこれからどのように時代が推移していくかとても楽しみにしています。

すみません、ここまでほぼ皆さんの役に立たない情報でした。
ここから少しお役にたつ情報を。

一時支援金はご存知でしょうか。昨年実施された持続化給付金と同様給付金ですので返済義務はありません。ただし持続化給付金よりも適用業種がかなり絞られますので対象となる方も多くはないのかなと思います。
それでも対象となりそうな方は是非チャレンジしてみてください。

繰り返しになりますが給付金は返済義務がありません。これは借入金と決定的に違います。事業者にとっては天と地ほどの差があるものですのでお困りの方は最優先事項としてください。
 申請の期限は5月末です。

 今後は以前のように毎日更新は難しいかも知れません。
が、少しでも皆さんのお役に立つような情報を提供していくつもりですのでどうか今後ともよろしくお願いいたします。

節税目的の不動産経営は、、、

みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。

今週もよろしくお願いいたします

節税対策に不動産投資はお勧めできない、当ブログで何度か申し上げてきました。

先日、やはりとその思いを強くしたことがありました。

とある駅前(23区内です)に住居を構えた方がご自宅が古くなったことにより建て替えを検討してらっしゃいました。

駅前という好立地から業者から10階建てのビルにして最上階に住み下層階は賃貸としたらどうかと提案されたそうです。駅前の土地だから相続が起きたときに納税額が大変になります。所有物件を賃貸にすれば相続税の節税にもなりますしその方はその提案に従いビルを建てたそうです。

最初のうちは賃貸経営もうまくいっていたそうですが、5年、10年と経過するうちにビルは劣化しますので様々な予定外の修繕費がかかります。

しかも10階建ともなると大規模な修繕費用は何億円にもなります。

年が経つほど家賃は値下げをせざるを得ないのに経費は増える一方です。

と、お困りの方のお話を伺うことがありました。

節税対策だけで賃貸経営を始められた方の苦労話は何度となく拝見してきました。

もちろん賃貸経営を鼻から否定するつもりは毛頭ありません。きちんとした戦略を練って経営をされている方で成功を収めている方もたくさんいらっしゃいますので。

賃貸経営といえど当たり前ですが経営です。経営には戦略が必要ですからその覚悟を持って業務を遂行しなければなりません。

ですから節税目的だけで始めるのは大変危険なことだと思います。

東京都文京区の税理士です

損益分岐点分析とは

みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。

損益分岐点。
みなさんはこの言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。

損か益かの分岐となる地点。直訳するとこんなところでしょうか。

これ実は経営分析の手法の一つでして、利益を上げることができる売り上げはどのくらいか、ということを求めるものなのです。

では具体的に。

原価率が50%の商売をしているとします。原価率とは仕入/売上のことです。

仕入のほかに売上の伸びにほぼ関係のない経費(光熱費、家賃、固定給など。固定費と言います。)が毎月100万円あります。

このモデルで利益を出すには売上をどのくらい確保しないといけないでしょうか。

売上をAとすると
固定費100万円 + A × 50%(=仕入)
が全ての経費ですから

A=200万円です。

試しに上の式のAを200万円とすると
固定費100万円 + 仕入100万円(=200万円×50%)=200万円
が全ての経費ですから売上=経費つまり利益が0の状態です。

ここから売上が200万円を超すと利益が出るんだなということがわかります。このモデルの損益分岐点は200万円です。

またまた試しに売上を300万円としましょう。そうすると
固定費100万円 + 仕入150万円 = 250万円
ですから50万円の利益が出ることがわかります。

仕入がある業種では粗利(売上➖仕入のことです)は売上が増せば増えます(原価率が100%超でない限りです)。

仕入がない業種では固定費を上回ればその上回った分だけ利益になります。

以上のことより一般に売上を増やせば利益が増えることが分かりますね。

と、ここまではいわば机上の空論です。これを実際の事業に当てはめるには原価率と固定費をきちんと算出しなければなりません。

これらの数字は基本的に実績値から計算する必要がありますがいくつかの工夫が必要です。

①たまたま起こった事象を排除する
②ある程度「えいやっ」が必要

①はそうしないと本来の数が見えてこないからです。
②はそうしないと先に進まないからです。

そうです。経営はとにかく数字と向き合うことがとても重要なんだと思います。ですからその向き合うまでに疲れてしまってはいけません。

とにかく数字を出して見てとにかく向き合って見てください。それでうーんここはもう少し違う計算方法の方がいいんじゃないかとかいったことがわかってくると思います。そうやって少しずつブラッシュアップしていけば良いのでは。

とにかく一度お試しを。

東京都文京区の税理士です

軌道に乗るまでの資金

みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。

起業間もない方から運転資金をどのくらい用意しておけばいいですか、とのご質問を受けることがよくあります。

その方の業種、財務内容、今後の業績予測など個別の事情がありますので一般論としてここで申し上げることはなかなか難しいところです。

毎月の運転資金の半年分は必要、などと起業指南書に書いてあることがよくありますがそれこそケースバイケースですから、今ある状況を詳しい方に聞いていただき適切なアドバイスをしていただく必要はあると思います。

私がアドバイスをさせていただくときにまずお尋ねしていることは今後の業績見込みです。

例えば今ある資金が100万円、毎月の利益がマイナス10万円だとします。

そうすると10ヶ月で資金が底をつくことがわかります。今書いた毎月の利益がマイナス10万円、ここで今後の業績見込みです。

ここがわからないといつ資金が底をつくかが計算できなくなります。ですから非常に重要な部分なんですね。

えっ、そんなのわからないよ。そうおっしゃる方もいるかと思います。

そんな時は簡易的な方法として次のような手順を踏むとざっくりとですが今後の予測ができます。

①毎月かかる経費は実績額と同じと仮定する

②売上の見込みを立てる

と、これだけです。②から①をマイナスすれば毎月の利益が見えてきますね。

この考え方は予算を組むときにも取り入れることができます。

予算を組むことによって今後の資金繰りもある程度で予測できるし、目標利益を確保するための売上も見えてきます。その仕組みはこうです。

①毎月かかる経費は実績学と同じと仮定する(先ほどと同じです)

②目標利益を掲げる

③①に②をプラスすると目標とする売上がわかりますね。

と、この考え方を身につけることは経営においてとても大切なことなのです。

最初はざっくりとでいいのでぜひ取り組んでみてください。

東京都文京区の税理士です

奥様の背中をそっと押してあげてください

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女性の起業した方からご相談をいただくことがよくあります。

「売上がどのくらいまでならご主人の扶養の範囲内か」
(→言外にはご主人からのプレッシャーが見て取れますね、、、)

そんな時はこうお答えするようにしています。

起業したからにはそんなことは考えてはいけません、と。

みなさん、夢をもって起業へと踏み出されたはずです。起業したからにはたくさんの方にご自身の商品・サービスを購入していただきたいはず。

だったら一番身近な存在であるパートナーが「扶養の範囲とか気にせずに頑張れるところまで頑張ってみて」と背中を押してあげるのが当たり前だと思います。

もちろん人によって様々なご事情があるでしょうから一概には言えないと思いますが、それを「俺の扶養をはずれるなよ」とか「家事に支障をきたさないようにな」とか、、、

残念で仕方がありません。

多くの方が事業を起こし、誰もが自分の思うように働くことができる社会。創造的で素敵だと思いませんか。

もちろん起業には様々なリスクがつきものですがそのリスクを背負う覚悟をしている方はとても輝いて見えます。

どうかそんな奥様の背中を押してあげてください。

 

東京都文京区の税理士です

 

 

 

外食産業は今営業時間短縮がトレンドです

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外食産業で営業時間の短縮を実施する企業が増えてきているようです。

ファミリーレストラン最大手のすかいらーくはグループの店舗であるガスト、ジョナサンで155店舗での24時間営業を4月までに廃止すると発表しました。

ロイヤルホストは既に24時間営業を全廃していますし、他の外食大手でも営業時間短縮や休業日の導入などこれに追随する動きが数多く見受けられます。

となると今までの24時間営業のビジネスモデルは何だったのでしょうか。ライフスタイルの変化をとらえ今の営業時間短縮の流れができているかの如く報道がされていますが、そもそも無理があったのではないかという可能性もあります。

ですから外食産業の24時間営業の経営面における効率性をあらためて検証する必要性があるのではないでしょうか。

「従業員の健康に配慮した職場環境づくり」という哲学の下に実施がされていればよいのですがただ単に人手不足によりやむを得ずでは優秀な人材は離れていってしまいますのでそこは徹底してほしいものです。

東京都文京区の税理士です

 

 

 

 

 

 

まずは予算を作ってみませんか

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事業を営んでいる以上資金繰りは常に頭を悩ますところだと思います。儲かって儲かって仕方ない、だから資金繰りなど気にすることなく本業に集中できるなんて方は果たしてどのくらいいらっしゃるのでしょうか、、、

特に借り入れがある場合は否応なしに毎月の返済期日が訪れますので前日までに必要残高を入れておく必要があり、その日が近づくと不安で仕方がないという方も多いのではないでしょうか。

キャッシュフローの考え方にしても借り入れがある場合とない場合とでは見方が違ってきます。

借り入れがない場合には会計つまり発生主義とのずれはありますが結果的には期首からの累積の黒字がイコール期首からの現預金の増加となります。

一方借り入れがある場合には累積の黒字から期首からの返済額合計額を引いた残りが現預金の増加額です。

ですから月次の試算表をご覧になる際にはそのあたりに注意しながら見ていく必要があります。

と、ここまでは過去の実績を振り返るというお話です。しかしながら過去はもう取り戻すことはできませんので経営的には現在から未来へ向かってどうなるかを予測し、予算繰りをするということの方が重要です。それによって経営資源をどこに投下するかという意思決定を行うことになるからですね。

以前もお話したことがありますが予算作成は損益計算書で言うところの下から行うのが適切です。

例えば毎月の借入金返済額が10万円だとすると最低限必要な月次利益は10万円です。経費は直近の1年間とほぼ変わらないと仮定し月当たりの平均値が50万円とすると、必要な売上は60万円とはじき出せます。

予算作成ですべきことはこれだけです。何も難しいことはありませんね。でもこれをするとしないとでは大きな差が生じます。確保すべき売上が60万円と具体的に算出できたのなら、じゃあ1日でどのくらい必要か、時間当たり、一人当たり、商品一個当たりなどなど、目標を明確に設定することができます。何となくではなくて理屈でできるようになるんですね。

みなさんもとりあえずざっくりでも結構ですから是非実践してみてください。

~今日のひとこと~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
NFLは第12週が終わりました。今シーズンのNFCの大一番の一つである49ers対パッカーズの一戦は意外にもホームチームである49ersの大勝で終わりました。これで49ersはスーパーボウル出場チームの大本命に躍り出たといえるでしょう。
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今週もご覧いただきまして誠にありがとうございました

 

東京都文京区の税理士です

計画を立てることにより見えてくるものがあります

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今週もよろしくお願いいたします。

事業をされている方で今後の売上の予測について綿密なデータに基づいて計算をしている方はどのくらいおられるのでしょうか。

商圏に顧客となり得る層がどのくらい存在するのか、そのうち顧客となってくれそうな割合はどのくらいなのか、平均単価はこれくらいだからそうすると売上はこれくらいたちそうだな、という具合ですね。

このうち商圏に顧客となり得る層がどのくらい存在するのかというのは、なかなかはじくのは難しいところでしょう。時には外注などと使う必要があるかもしれません。

そうなるとますます億劫になるというところでしょう。何せそれをしたところでどうせ売上は上がらないでしょうから、、、

いえいえそうではありません。事業のブラッシュアップにつながり今後の営業のイメージがくっきりと明確になって、結果として売上が上がること間違いなしです(そうとも言えない場合ももちろんありますが、、、)。

現状でいいよという方は別にして多くの方は顧客の新規開拓というのは常に頭にあるはずです。

そんな時には是非一度売上の予測を具体的なデータを集めて理論的にしてみてください。必ずお役に立ちますから!!

 

東京都文京区の税理士です

ファンケル創業者 池森さんの履歴書

みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。

今月の日経新聞の私の履歴書はファンケル創業者の池森賢二氏です。本日の回はファンケル創業前の壮絶な時代について書かれておりました。起業をして3年で倒産の憂き目にあい借金が6千万円残り、生きるか死ぬかの選択まで考えたとのことです。

今でこそファンケルの名を知らない人はいないくらいの会社になり経営者として大変な成功をおさめられた方ですが、それまでには大きな挫折を味わっておられたんですね。今月いっぱい記事を楽しませていただきたいと思っております。

このような創業者の苦労話をお聞きするたびに思い出す記事があります。ある雑誌に載っていた経団連(ご存知日本の代表する大企業の経営者団体です)。日本の政策に影響を与えるほどのとても大きな団体ですが実はその記事で言うところの「恐るべき同質集団」だということです。

経団連の歴代正副会長19人の経歴を調べると全員男性で女性はゼロ、転職経験なしで起業経験者ゼロ、、、などという調査結果がそこではまとめられておりました。

もちろん転職の経験がなくても、起業経験がなくてもそれほどの大企業の経営者にまで上り詰めた方々ですので経営者としての力量は疑いの余地はないところでしょうが、でも、、、

転職はさておき起業経験者が一人もいらっしゃらないというところは少々残念かなと思います。世の中の良いところ悪いところをまさに全身で受け止めてらっしゃるのが先ほどのファンケルの池森さんのような方なんじゃないかなと思いますし、何か人間に深みがあるような気がするんですね。もちろんこれは完全に個人的な考えですが。

ですから同じ私の履歴書を読むにしてもやはり創業者の記事人間味があってとても面白いです。

そう感じるのも私が小さいながらも事務所を経営するようになったからかなと思ったりします。

 

~今日のひとこと~
「やってみなはれ。やらなわからしまへんで。」サントリーの企業理念だそうです。いい言葉ですね。やってみなはれ。

みなさんももっとやってみなはれ
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今週もご覧いただきまして誠にありがとうございました。

東京都文京区の税理士です

経営指標が目的化

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経営分析に用いる指標の代表的なものに自己資本利益率(ROE)があります。

当期利益 ÷ 自己資本

で算出します。この指標は投資家から見ていかに投下資本を効率よく利用して利益をあげているかを判断するものです。要するに年利回りですね。期首に投下した資本を1年間かけていかに利益を出したかをこの指標により見るわけです。そしてその利回りが他の投資手段と比較して高いか低いかによって来期以降もこの会社に投資をし続けるかどうかを見極めます。

このように投資家にとって重要な指標となるこのROE、企業側にとっても同じく重要なものです。自社に投資してもらわなければ持続的な成長は見込めないからですね。ですから経営陣はいかにこのROEを高い水準にとどめておくかというところに使命を感じるところではないでしょうか。

先ほどの算式でご覧いただいた通り式自体は非常にシンプルなものです。ということはこの指標を高いものにするには①分子を大きくする、②分母を小さくする、③①②の両方、をすればよいことが自明です。①つまり利益を大きくするというのは外的要因もありますからなかなか難しい面もありますが②つまり自己資本は自分である程度コントロールができます。

例えば減資という方法があります。減資とは読んで字のごとく資本を減らすことです。もちろん手続きをきちんと踏まなければいけませんがある程度自分の意思で行うことができます。実際に経営の効率化というスローガンのもと減資が行われるということは日常的に行われています。

しかしながらそれは本筋ではないですね。ROEが目的化してしまっています。本来すべきことはROEをあげるために何ができるか、ではなく経営改善を図った結果としてROEが上がりました、でなければならないはずですから。

ですからこうした比率を用いるのでなく額を追求するという考え方も理屈が通っているのではないでしょうか。ROE=10%を目指す、ではなく当期利益=10億円を目指す、とすれば逃げ場はなくなります。利益を10億円上げるしかないですからね。逆に言うとだから目標値を額ではなく率で設定するのでしょうか。

 

~今日のひとこと~

カメラで有名なキヤノン。その社名のヤは小さい「ャ」ではなく「ヤ」ですよ。

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東京都文京区の税理士です