みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。
借入金は税引き後の利益からしか返せません。
会社に最終的に残るお金は売上から経費を引いてさらに法人税等の税金を差し引いた残りです。それが税引き後利益です。
売上―経費―法人税等=税引き後利益
ですね。この税引き後の利益が現在から将来にわたる借入金の返済の財源になります。なお、借入金がある方の場合これから1年間の資金繰りを試算する時のやり方はこうです。
①1年間の借入金返済額を返済予定表から算出する
②返済額合計に見合う税引き前利益を割り出す
③前年度実績などから経費の見積もりを行う
④②の利益を出すための必要な売り上げを算出する
④の売上が達成可能か否かによって今後1年間の営業活動の方針を決めることになります。
ちなみに②の税引き前利益の算出の仕方はこうです
年間返済額に必要な利益は税引き後利益です。
税引き後利益=税引き前利益×(1-法人税等の実効税率)ですから
税引き前利益=税引き後利益÷(1-法人税等の実効税率)となります。
ちなみに現在の実効税率はほぼ30%ですから税引き後利益を0.7で割っていただくと税引き前利益に直ります。
例えば年間返済額が700万円だとすると必要な税引き前利益は
700÷0.7=1,000万円
1,000万円利益が必要になります。経費が5,000万円かかるのなら売上は6,000万円必要ですね。
このようにして予算を立ててみてください。