ドン・キホーテの免税売り上げが1000億円に

みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。

今週もよろしくお願いいたします。

皆さんご存知のディスカウントストア「ドン・キホーテ」の2021年6月期の免税売上の見込み(あくまで見込みです)が1000億円にも達するとの記事がありました。ここでいう免税売上とは以前こちらでも申し上げましたが、消費税が免税となる輸出取引による売上です。輸出には個人の観光客が税関を通して海外へ日本の商品を持ち出すものも含まれます。ドン・キホーテの業態は個人客を主として対象としていますのでほとんど個人の外国人観光客に対する売上と見ていいでしょう。

すごいですね。売上1000億円というだけでもすごいのにそれが外国人観光客の売上で、というのですから大したものです。なお、今期の見通しは700億円ということで、これは三越伊勢丹ホールディングスの760億円、マツモトキヨシホールディングス715億円に次ぐ水準だそうです。特徴的な店内陳列方法、豊富な品揃え、深夜営業などが人気を集めている理由とのことですのでこれからますます増えるであろう訪日観光客への売上を伸ばそうとするときには大いに参考になることでしょう。

ここで免税店の復習を簡単にいたします。免税店とは何の税金が免税つまり免除されるでしょうか。答えは消費税(日本の)です。消費税が免除されるお店だから「免税店」です。ではなぜこれらのお店では消費税が免除されるのでしょうか。日本の消費税は日本国内での物・サービスの消費に対して課される税金です。海外での消費は課税の対象外です。訪日観光客が例えば電気屋さんで炊飯器を購入してそれを自宅に持ち帰って使うとします。そうするとこれは日本ではなくその訪日観光客の方の自宅がある国における消費、となります。そうすると外国での消費を前提として購入した商品に日本の消費税を課税することはできませんので、購入の際に消費税はいただきません、となるのです。ただし、購入時に海外へ持ち出しますとうそをつき不正に消費税を免れる恐れもありますので一定の手続きが必要となります。

東京都文京区の税理士です

投稿者: you-furumi

東京都文京区で税理士をしております。お客様に本業に専念していただけるようサポートをすることを使命と考えております。

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