みなさんこんにちは、税理士の古見です。
東京の文京区で税理士事務所を開業しております。
訪日外国人旅行客数が年々増加してそれに伴い各地に免税店がオープンしています。
みなさん免税店では通常のお店よりも品物を安く買えるというイメージがあると思いますし、実際安く買えるようです。それはなぜでしょうか。
免税店では税金が免除されるからです。
うーん、これでは専門家としての回答として0点ですね。まずどういった税金が免除され、なぜその税金が免除されるのかを回答しなくてはいけないでしょう。
それは消費税という税金です。
消費税(日本の)は日本国内における品物・サービスの消費という行為についてそこに担税力(商品を買えるのであれば税金を払うことはできるでしょ、という理屈です)を見出して、消費税という税金を課しています。ここでポイントとなるのは日本国内における、です。
外国人観光客が例えば日本の家電量販店で炊飯器を自分の住んでいる国に持ち帰って自宅で使用する前提で購入したとします。実際に使用(=消費)するのはその方の住んでいる国ですのでこの炊飯器に日本の消費税を課税するのはおかしいですよね。そこで一定の条件を満たせば日本で購入した時点では消費税を免除しましょう、というのが免税店という制度の趣旨です。
ニュース・雑誌でよく「免税」という言葉が出てきますが何の税金が免除されているの、というところまで解説してくれるケースはほとんどありませんので今回取り上げてみました。