みなさんこんにちは、税理士の古見です。
東京の文京区で税理士事務所を開業しております。
日ごろ納税者の方から
「不動産を5千万円で売ったんだけど税金はどのくらいかかるの」
というご相談を受けることがあります。ある方から相談を受けた時には不動産を売却した時に掛かる税金の税率をご存じだったようで先ほどの例で言うと
「5千万円で売ったら*20%税金で持っていかれるんだよね」
と先に答えを言われることがありました。1千万円も税金がかかるのかあ、などとため息交じりの独り言を聞くわけですがそこで私が
「いえいえそうとも限りません。売った時の値段が買った時の値段より高かった場合にその高かった部分にだけ税金がかかるんですよ」
と申し上げると、とても驚いた表情をされてそして次の瞬間
「本当に?買った時の値段の方が全然高かったからじゃあ税金は掛からないね」
という言葉を喜びの表情とともに聞くわけです。
所得税という税金は所得に対して掛かります。先日申し上げた通り所得というのは要するに「いくら儲けたか」ということですから売った時の値段から買った時の値段を引いた部分が所得、つまり儲かった部分ということになるのです。
このように所得というものをとらえると所得税という税金の仕組みが少しは理解がしやすくなるのかなあと思います。
*長期譲渡の場合は復興税・住民税込で20.315%、短期譲渡の場合は39.63%です