みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。
今週もよろしくお願いいたします
節税対策に不動産投資はお勧めできない、当ブログで何度か申し上げてきました。
先日、やはりとその思いを強くしたことがありました。
とある駅前(23区内です)に住居を構えた方がご自宅が古くなったことにより建て替えを検討してらっしゃいました。
駅前という好立地から業者から10階建てのビルにして最上階に住み下層階は賃貸としたらどうかと提案されたそうです。駅前の土地だから相続が起きたときに納税額が大変になります。所有物件を賃貸にすれば相続税の節税にもなりますしその方はその提案に従いビルを建てたそうです。
最初のうちは賃貸経営もうまくいっていたそうですが、5年、10年と経過するうちにビルは劣化しますので様々な予定外の修繕費がかかります。
しかも10階建ともなると大規模な修繕費用は何億円にもなります。
年が経つほど家賃は値下げをせざるを得ないのに経費は増える一方です。
と、お困りの方のお話を伺うことがありました。
節税対策だけで賃貸経営を始められた方の苦労話は何度となく拝見してきました。
もちろん賃貸経営を鼻から否定するつもりは毛頭ありません。きちんとした戦略を練って経営をされている方で成功を収めている方もたくさんいらっしゃいますので。
賃貸経営といえど当たり前ですが経営です。経営には戦略が必要ですからその覚悟を持って業務を遂行しなければなりません。
ですから節税目的だけで始めるのは大変危険なことだと思います。