みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。
起業間もない方から運転資金をどのくらい用意しておけばいいですか、とのご質問を受けることがよくあります。
その方の業種、財務内容、今後の業績予測など個別の事情がありますので一般論としてここで申し上げることはなかなか難しいところです。
毎月の運転資金の半年分は必要、などと起業指南書に書いてあることがよくありますがそれこそケースバイケースですから、今ある状況を詳しい方に聞いていただき適切なアドバイスをしていただく必要はあると思います。
私がアドバイスをさせていただくときにまずお尋ねしていることは今後の業績見込みです。
例えば今ある資金が100万円、毎月の利益がマイナス10万円だとします。
そうすると10ヶ月で資金が底をつくことがわかります。今書いた毎月の利益がマイナス10万円、ここで今後の業績見込みです。
ここがわからないといつ資金が底をつくかが計算できなくなります。ですから非常に重要な部分なんですね。
えっ、そんなのわからないよ。そうおっしゃる方もいるかと思います。
そんな時は簡易的な方法として次のような手順を踏むとざっくりとですが今後の予測ができます。
①毎月かかる経費は実績額と同じと仮定する
②売上の見込みを立てる
と、これだけです。②から①をマイナスすれば毎月の利益が見えてきますね。
この考え方は予算を組むときにも取り入れることができます。
予算を組むことによって今後の資金繰りもある程度で予測できるし、目標利益を確保するための売上も見えてきます。その仕組みはこうです。
①毎月かかる経費は実績学と同じと仮定する(先ほどと同じです)
②目標利益を掲げる
③①に②をプラスすると目標とする売上がわかりますね。
と、この考え方を身につけることは経営においてとても大切なことなのです。
最初はざっくりとでいいのでぜひ取り組んでみてください。