みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。
今週もよろしくお願いいたします。
先ごろ国税庁から平成30事務年度における法人税等の申告状況に関する資料が発表されました。ちなみに平成30事務年度とは平成30年7月1日~令和元年6月30日の期間を言います。
それによりますと法人税の
- 申告件数は292万9千件(対前年比+1.2%)
- 申告所得金額の総額は73兆3,865億円(前年比+3.7%)
- 申告法人税の総額は12兆7,922億円
- 黒字申告割合は34.7%(前年比+0.5ポイント)
また、法人数は313万社で前年比0.8%の増加となりました。
法人税のまとめですからつまり会社の状況を表しているわけです。そうしますと日本全体で見ると会社の所得(儲けですね)が増加しており経済は堅調だと言えるのでしょうか。
ここで申告所得というのは通常はほぼ利益に等しいと考えられますがしかしながら法人税には過去の赤字を当期の黒字と相殺できるという制度を採用しているため(一定の場合に限ります)かならずしも両者は等しいといえない場合があります。例えば過去の赤字が100万円あり、当期の黒字が100万円、そして両者が相殺できる場合には申告所得は0です。ですからこの統計より日本全体の会社の儲けが前年より増えたかというと単純にそうとは言えないということですね。
それでも当期が黒字だから過去の赤字と相殺できたとも言えますのでいずれにしても状況的には堅調だったと結論付けてよいのではないでしょうか。
某企業グループが税制上の仕組みを巧みについて巨額の利益を出しながら法人税の納税がなかったという事例もあるようですが、、、
~今日のひとこと~
ラグビー日本代表のみなさん、お疲れ様でした。予選リーグをまさか4戦全勝で通過するなどとは思いもよりませんでした(失礼しました!)。本当に歴史に名を刻む戦いだったと思います。平尾さんも喜んでくれているのではないでしょうか。
この素晴らしい戦いを今回限りではなく是非次につなげてほしいと思います。
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