みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。
残業をしない方がイケてる、早くそういう社会になって欲しいと常々思っております。今回は「働き方改革によって労働時間が短縮し云々」というニュースを今朝見て思ったことです。
働き方改革によって労働時間が短縮し、、、なぜ短縮したのでしょうか。思うに今まで必要でなかった残業時間が減った結果、労働時間が短縮した、そんなところでしょうか。とするとやはり残業って必要じゃなかったんですね。もちろんやむを得ない残業も存在することは重々承知しておりますが。
残業時間が減るとどうなるか、残業代が減り給与所得者の所得が減ります。所得が減ると消費が減り、景気が後退する。誰が考えてもすぐわかる理屈ですよね。ではどうすればいいのか、答えは簡単です。労働時間が減っても生み出す付加価値が変わらないのであればその対価として支払う給料は同じにすべきです。例えば今まで平均5万円の残業代があった方の仕事量が同じで残業が0になったのなら残業なし手当5万円をプラスすることで所得は維持されます。同じ所得で自由な時間が増えるわけですから消費に回ることが大いに期待できます。で景気が上向く、いかがでしょうか。
ただ、バブル崩壊後経営者の志向は非常に保守的になったといわれています。今は利益が出ていても今後何が起きるか分からないから、社員に還元するのはやめて会社に留保しておこう、という具合にですね。景気というのはまさに気、つまりマインドですからこの保守的なマインドを取り除いてあげない限り現実には先ほど申し上げたことは実践が難しいでしょう。残業代が減れば支払う給料が減りその分利益が増える、その利益は今後のもしものために会社に貯めておこうとなりますもんね。ですからそこを変えるのは非常に難しいことです。
みなさんが従業員に還元することをいとわない、何か秘策はないものでしょうか。