みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。こちらのブログを平日限定ですが毎日更新しています。
自社の価値を高める。価値とは何か。ここでは経済的価値に絞ってお話をしてまいります。
中小企業を個人が買収する、そんな時代が実はもう来ています。従来は会社が他の会社を合併・買収(M&A)するというのが主流でしたが、ここへきて一個人が買収する流れてできてきているそうです。個人が起業をする場合、ゼロから立ち上げるのが一般的です。お店を開きたい場合はまず物件を探し、賃借または購入し、内装工事をして、今度は人を雇い、、、となるはずですが、そうではなく既存の会社を買ってしまおうというのです。そうすればお店も人もそのままでいいわけですから売上を上げるまでの準備段階を一足飛びにすることができます。
この流れが主流になる時代が来るとどうなるでしょうか。経営者にとっては志を持った方に自分の会社を買ってもらおうという新たなモチベーションが創造されることになります。これまでは後継者をまず親族に求めそれがかなわないときはどうしようかと頭を抱える事態になっていたわけですが、中小企業といういわば一つの商品に市場が生まれるのです。
これは画期的なことだと思いませんか。今まではいかに税金を払わずに済むかばかりを考えていた経営者は自社を高く買ってもらおうと利益を出すことに積極的になります。180度志向が変わるわけですね。なぜなら高く買いたい会社というのは当たり前ですが利益を出し続けている会社です。利益を出すということは当然に法人税も払い続けているわけです。そう、税金を払うことを恐れてはいけません。
この流れはいずれ大きくなるでしょうしまたそうなって欲しいです。