みなさんこんにちは、税理士の古見です。東京の文京区という所で税理士事務所を開業しております。
税理士試験の受験者数が年々減少しているそうです。ピーク時(2010年)よりも4割も減っていまして、8年前で4割というのはすさまじい減り方ですね。
原因はいくつかあるそうでして、試験がとてつもなく(ある方に言わせると無駄に)難しいこともその一つですが、それよりもむしろ大きいのは税理士という職業が将来無くなってしまうのではないか、とみんなが思っていることだそうです。
税理士が将来いなくなってしまう、本当でしょうか。本当だとしたら大変です。どうしましょう、、、
海外の有名な研究機関の調査報告に将来税理士の仕事がAIにとってかわられるだろう、というものがありました。これは結構大きなニュースになりましたからご存知の方も多いでしょう。特にこれから税理士になろうとする方はこういったニュースには敏感でしょうから間違いなく知っていると思います。
このニュースは一部その通りで一部は間違っています。税理士の仕事の一部に申告書を納税者に代理して作成する、というのがありますがその部分がその研究機関によるとAIに代替されるとのことでした。この申告代理業務に相当する英語を日本語に訳してニュースにしたときにそれがいつの間にか税理士の仕事のすべてをAIが代替する、となったみたいです。
税理士の仕事は何も申告代理業務だけではありません。税務相談、専門的知識をもとにしたコンサルティングなどなど(社長の愚痴を聞くというのも立派な仕事だと思いますよ、AIに代替不可能な業務はいくらでもありますし、AIとうまく付き合うことによって新しい価値を持つ業務を想像することも可能でしょう。
ということでこれから税理士になろうとする方はもう一度立ち止まって考えてみてください。税理士ってまだまだ面白そうだなって。