みなさんこんにちは、税理士の古見です。
東京の文京区で税理士事務所を開業しております。
日本の中小企業では跡継ぎ問題が大きな話題になっています。創業者が次々と60代・70代を迎え、後を誰に託すかまたは自分の代で廃業するかという非常に頭の痛い状況に直面しています。
政府もそうしたことに対する危機感を感じています。なぜかと申しますと日本の企業の頭数の9割超は中小企業からなっています。仮にその大部分が廃業に追い込まれた場合を想像すると恐ろしいことになる、というのは誰から見ても明らかでしょう。そこで中小企業を存続するための施策を色々と打ち出してきており、その中でももっともトピックなのは事業承継税制です。簡単に申しますと社長が次の代に事業を引き継ぐときにその会社の株を贈与という形で次期社長に渡した場合は一定の要件のもと贈与税を免除し、次世代への橋渡しをスムーズにしよう、という制度になっています。
税理士業の業界もこの問題には危機感(お客様のほとんどが中小企業という意味で)と同時にあらたなビジネスチャンスととらえているようでして、私も一税理士として今後最も力を入れていきたい分野だと考えており、少しでも多くの方のお役に立てるよう日々勉強をしているところです。
税理士以外でも様々な業種の方がこれをビジネスチャンスととらえ、この分野に参入してきているようでして、中には大規模な組織をもって積極的に行っているところもあるようです。
この事業承継ビジネスが盛んになること自体は非常に良いことだと思いますが、かかるコストが大きくなりすぎるとせっかくのチャンスを逃してしまう恐れが出てきます。どういうことかと申しますと、この問題を解決する方法の一つとしていわゆる専門家によるマッチングというものがあります。会社を継がせたい方と会社を継いで新たなビジネスにチャレンジしてみたいという方をいかに引き合わせるかということなのですが、そのマッチングという作業には当然報酬というものが発生します。せっかくこの人はと思う方を見つけても多額の報酬を支払う(主に会社を引き継がせたい方が支払います)ことができず話がご破算になってしまうなどということも少なからずあるようです。
この話を聞いた時にこれはもったいないなと思いました。何かもっといい仕組みができないかなと。
自分なりに色々考えているところです、、、